フィリピンってどんな国?
微笑みの国フィリピン

フィリピンと言えば、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
正直言ってイメージはさまざまであろう。「危険」「汚い」「バナナ」「マンゴー」「きれいな海」「スモーキーマウンテン」「レイテ島」「フィリピンパブ」…。
過去に日本人へのアンケートで上位に挙がってたのが、これらのキーワードであった。逆にフィリピン人に聞いた日本のイメージは、「ハイテク」「賢い」「勤勉」「自然を愛する」「ジャパユキさん」「お金持ち」「ボルテスV」「サムライ」などが多かった。
あなたは覚えているだろうか…。日本列島改造論を掲げ、国民一丸となって一生懸命に頑張っていた古き良き活気あふれていた日本の姿を。あれからもう四半世紀以上の歳月が流れている。その姿を彷彿させる国、それはフィリピン共和国、通称フィリピンである。

年平均気温は26〜27℃

フィリピンは太平洋に浮かぶ7,107もの島々から出来ている。
インドネシアに次ぐ世界第2位の群島国家で、1年を通して気温・湿度の高い熱帯モンスーン型気候の国である。
雨期と乾期はあるが、年平均気温は26〜27℃と過ごしやすい。

眠らない大都市・マニラ

フィリピンと聞いて真っ先に思い浮かぶ街はマニラではないだろうか。
アジア特有の雰囲気を味わえる、眠らない大都市・マニラ。
マニラは東南アジアの重要な港湾都市として古くから南シナ海の海上貿易の要衝として発展。16世紀になると海上交通の要衝としてのマニラの重要性に当時の海洋大国スペインが注目し、植民地とした。
これ以来、フィリピンはスペインによる統治を受けることになったが、そんな中でも国際交易都市としてのマニラの重要性が変わることはなく、植民地時代も中国人などによって貿易の拠点とされてきたのである。
19世紀の末にはスペインとアメリカの間で米西戦争が勃発。アメリカはこの戦争で勝利し、フィリピンはアメリカの植民地となった。
スペインに代わってアメリカの影響を受けることになったマニラだが、フィリピンの中心としての地位に変わりはなかったのである。
その後、第二次世界大戦期にフィリピンは日本に占領され、マニラも日本の統治下に入ることとなった。
しかし終戦後にフィリピンはアメリカからの独立を果たし、マニラはその首都となった。
1976年には周辺の市町をまとめたメトロマニラ(マニラ首都圏)が成立し、現在に至る発展へとつながっている。
マニラ首都圏は12都市、5市町村の636平方km、人口総数2,000万人を超えるフィリピンの中枢である。

美しく快適なビーチリゾート・セブ

ダイバー等も足しげく通うと言われるほど、美しく快適なビーチリゾート・セブ(セブ島)はカップルや女性にも人気が高く、フィリピン観光の中枢を担っている。フィリピン中部のビサヤ諸島にある島で、南北に225kmにわたって伸びる細長くて大きな島である。面積は4422平方km。周囲はマクタン島、バンタヤン島、マラパスカ島、オランゴ島など小さな島々に囲まれている。
全島とその属島がセブ州で、島の東海岸中央部にある人口72万を超える州都セブのほか、マンダウエ市をはじめ6つの都市があり、メトロマニラ(マニラ首都圏)に次ぐ大都市圏、メトロセブを形成している。
マクタン島は風光明媚で風通しがよく、一般に言うセブ・リゾートはここマクタン島を指す場合が多く、外国からの移住者も多い。またセブ市は最初にスペインによる植民地化がされた植民都市であり、その名残が随所に残り、昔ながらの大きな市場カルボン・マーケットがあるほか、観光客相手の巨大ショッピング・モールやリゾートホテルがセブ市やマクタン島に多数ある。
このようにマリンスポーツ、エステ、ショッピング、フード、ナイトライフなど、楽しみ方は自由自在。老若男女問わず、誰もが笑顔になれる国、それがフィリピンである。

東京からわずか4時間、時差も1時間のみ!

ここフィリピンはヨーロッパ・アメリカ・アジアの生活様式と文化が見事に融合しており、イスラムや仏教国の多いアジアの中では唯一のカトリック教国である。歴史的に日本との関わりも深く、東京からマニラまで約4時間、日本最西端の与那国島からフィリピン最北のイアミ島の間はわずか480kmしか離れておらず、時差も-1時間のみである。

世界第3位の英語人口

フィリピンでは英語が広く共通語として使われており、現地小学校では1年生から英語教育が行われている。フィリピンはアメリカ合衆国・イギリスに次いで世界で3番目に英語を話す人口が多い国だと言われている。前述2国と比べて比較的物価が安いことから語学留学でフィリピンを訪れる外国人も年々増えてきている。
また、フィリピン独自の言語で代表的なものはタガログ語である。もともとはマニラ周辺で使われていた言語であるが、1978年にフィリピン政府はタガログ語を「フィリピノ語(ピリピノ語)」として公用語に定め、テレビ・ラジオなどのメディアを通じて全土に拡大させ、いわば国語と言えるほどになった。しかし現在でも母語として各地方にはそれぞれ独自の方言が500以上、そのうちの主要方言が9つあり、言語グループに分けても78もある。

総人口1億人を突破

総人口1億人を突破したフィリピンでは、インターネット普及率は40%弱とされているが、インターネットカフェなどからの利用で、各家庭でPCを保有しているわけではない。
しかし、2000年に2%を下回っていた普及率と比べても、フィリピンの急激な成長の一端が垣間見える。この普及率の急激な上昇には、フィリピン国内で各種ビジネスが急激に拡大していることと若い世代が海外の情報を取り入れるため、またSNSでの交流を深めるため、積極的にインターネットを利用していることが理由に挙げられる。
これらの若者はインターネット上で英語によるコミュニケーションを行っていると考えられ、タガログ語でのインターネット利用者は少数と考えられる。海外のアニメや漫画、特に日本のものは人気で、オタク文化も広まりつつあるだけでなく、日本のアニメを模したコスプレも非常に人気である。
在比日本大使館もコスプレコンテストや日本語カラオケ大会などのイベントを開催するなど、日比関係は非常に深まりつつある。

数多くの世界遺産と美しいビーチリゾートの数々、ハリウッドスターの心を掴んで離さない古都など

スペインによる植民地統治時代の歴史的建造物も多数残るフィリピンでは、当時のバロック建築の教会などを含め、世界遺産が現在8箇所認定されており、連日多くの観光客で賑わいを見せている。1571年に建造された国内最古の石造教会であるサンアゴスティン教会、東南アジア最大の珊瑚礁で、ウミガメや海鳥の生息地となっているトゥバダハ岩礁海中公園、夜には蛍が飛び交う幻想的な世界、2000年前にほぼ手作業で造られたと言われる世界最大の棚田、コルディリェーラの棚田群。第二次世界大戦の戦禍を逃れ、16世紀当時の面影を色濃く残す、ハリウッド俳優トム・クルーズがこよなく愛する古都ビガン。歴史に想いをはせながら、時の経つのを忘れてゆっくりと観光してまわるのもフィリピンでの楽しみのひとつになるだろう。

ショッピング、エステ、ビーチ、ダイビング、It's more fun in Philippines !

近年はカップルや女性にもフィリピンは人気である。郊外には自然派エステが多数あり、首都圏でも安価にて極上のマッサージを受けることが出来る。
また、大型ショッピングモールが次々と建設され、有名ブランドが軒を並べるモール内は、これまでのフィリピンへのイメージをガラッと変えた。
同じブランドバッグでも価格は日本同等、もしくはそれよりも安いものがほとんどで、ブランド物のショッピングのために来比する人々も増えてきている。
その他、リゾートアイランドが多いフィリピンでは、スキューバーダイビングやイルカウォッチングなどのビーチリゾートを楽しめることも人気のひとつである。
2014年には元AKB48メンバーの秋元才加をフィリピン観光大使に使命するなど、日本での知名度アップにもアキノ大統領はじめフィリピン政府はかなり力を入れている。日本政府もフィリピン政府との国家間友好関係を構築することに積極的で、これまでにも大臣間交流を深めている。2013年以降はその姿勢は顕著で、日本からは内閣総理大臣をはじめ、外務大臣、防衛大臣、内閣府特命担当大臣、経済産業大臣などの訪比、さらに各議員団の視察が相次いだ。フィリピン政府もアキノ大統領をはじめ、各主要大臣や長官が訪日するなど、今後も強固な友好関係は続いていくことだろう。

親切で、人懐っこいフィリピン人

フィリピン人を一言で表す言葉、それは「フィリピーノホスピタリティ」である。
これは暖かな「おもてなしの心」を持って、初めて会った人にも親切に接し、滅多なことではへこたれない陽気で笑顔を絶やさないという国民性をよく表している。
この国民性は医療分野における世界移民看護師の供給国第1位という数値からも明らかである。
先進国での看護師不足は深刻で、発展途上国からの看護師を受入れ対応していているのが現状だが、その中でもフィリピンは高いレベルの看護教育とホスピタリティあふれる国民性から世界最大の看護師供給国となっている。
周辺地域の異なる民族が移住して多重の文化を形成してきた歴史的な背景や、カトリックの影響もあって今のような陽気で楽天的、親切な「フィリピーノ・ホスピタリティ」と呼ばれる気質を持つようになったのではないだろうか。相手を思いやり、相手を立てるホスピタリティは、反面自分自身に対してもとてもプライドを重んじる傾向があり、それが高じて見栄を張ってまで相手のために無理をするといったことにも繋がるのところも否めない。しかしケセラセラという典型的なラテン気質も重ねて持ち合わせるようになったフィリピン人気質は、日本人にも見習うところが多いのではないだろうか。

急成長を続けるフィリピン

フィリピンは現在、急激な経済成長に入り、高層ビルや高級コンドミニアムも急激に増加、ボニファシオグローバルシティのような近未来都市開発があちこちで着実に進んでいる。その一方では路上生活者や物乞いなども存在する街もあり、貧富の差が激しい国だとも言われている。高級外国車に乗っている人々、乗り合いタクシーや乗り合いバス(ジプニー)などを日々の交通手段に使用している人々。さまざまな人々が行き交う国、フィリピン。このフィリピンに、きっとあなたは恋をするにちがいない。